SRTとLRCの違いとは? 歌詞ファイル形式の比較と使い分け
タイミング付きの歌詞には、動画字幕の定番であるSRTと、音楽プレイヤーやカラオケアプリで使われるLRCという2つの形式がよく使われます。どちらもリリックビデオに使えますが、タイミングの持ち方が違います。それぞれの特徴と使い分けを解説します。
LRC形式
LRCは、各行の先頭に角かっこでタイムスタンプを付けた形式です。
[ti:トパーズ色の夏空]
[ar:アーティスト名]
[00:12.40]夏空の下 走り出した
[00:16.05]光を追いかけて どこまでも
[00:19.90]
- 時間は
[分:秒.百分の一秒]で表します。 - 開始時間しかありません。 行は次のタイムスタンプまで表示され続けます。画面を消すには、文字のない行にタイムスタンプを付けます。
[ti:](曲名)、[ar:](アーティスト)、[offset:](全体のずれ補正)などのタグでメタ情報を持てます。- 単語ごとに
<00:12.80>のようなタイムスタンプを付けた「拡張LRC」もあり、カラオケの色変えに使われます。LyricsFlow MVMakerは行単位のタイムスタンプを使うため、単語ごとのタグは削除してから読み込んでください。
SRT形式
1
00:00:12,400 --> 00:00:15,900
夏空の下 走り出した
- 各ブロックが開始時間と終了時間をミリ秒単位で持ちます。
- 行と行の間の「何も表示しない時間」をはっきり指定できます。
- ブロック同士を重ねられるので、2行を同時に表示できます。
比較表
| SRT | LRC | |
|---|---|---|
| タイミング | 開始と終了 | 開始のみ |
| 精度 | ミリ秒 | 主に100分の1秒 |
| 行の重なり | 対応 | 基本的に非対応 |
| メタ情報 | なし | 曲名・アーティスト・アルバム・オフセット |
| 主な用途 | 動画編集ソフト、YouTube字幕、字幕ツール | 音楽プレイヤー、カラオケアプリ、歌詞データベース |
| 音声認識の出力 | 一般的(Whisperなど) | あまり多くない |
リリックビデオにはどちらが良い?
リリックビデオでは基本的にSRTがおすすめです。終了時間によって退場アニメーションのタイミングが決まり、間奏中にあえて何も表示しない時間を作れるからです。デュエットやコーラスのような重なる歌詞にも対応できます。
とはいえ、カラオケアプリや音楽プレイヤーの歌詞ライブラリなどでLRCをすでに持っているなら、そのままで問題ありません。LyricsFlow MVMakerでLRCを読み込むと、各行は次の行の開始時に終わりますが、最大6秒で自動的に消えるため、長い間奏中に歌詞が残り続けることはありません。[offset:] タグも自動で反映され、曲名などのメタ情報タグは無視されます。読み込んだあと、終了時間はフレーズ調整パネルで自由に変更できます。
相互に変換するには
- LRC → SRT:各行のタイムスタンプを開始、次の行のタイムスタンプを終了にし、長い間奏の前の行は終了を早めます。動画を作るだけなら、変換せずLRCをそのままLyricsFlow MVMakerに読み込めます。
- SRT → LRC:開始時間だけを
[mm:ss.xx]形式に変換し、空白の時間がある箇所には文字のないタイムスタンプ行を入れます。 - 多くの字幕編集ソフトは、どちらかの形式で開いてもう一方の形式で保存できます。
どちらも文字コードに注意
どちらの形式でもUTF-8で保存しましょう。古いLRCファイルにはShift_JISで保存されたものが多く、最近のツールでは文字化けします。文字コードを判別できるテキストエディタで開き、UTF-8で保存し直してください。
一からファイルを作る場合は 歌詞のSRTファイルの作り方 をご覧ください。
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